big4税理士法人の新卒における就活について徹底解説!

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税理士業界における新卒の就活とは?

就活生
就活生

税理士の就活について色々知りたいけど、新卒で税理士枠の採用に関する情報が少ない…

筆者
筆者

情報が少ない「税理士志望」の方向けの新卒就活事情について教えます!

あくまでも私が就活をした時期の情報となりますので、ご注意ください。

筆者について(参考情報)

簿記論・財務諸表論+大学院、受験予定はミニ税法という状況で、BIG4税理士法人と国内最大手の税理士法人を受験し、全てから内定をいただけました。

科目数やミニ税法の受験予定はネックでしたが、他の学生生活での強みや面接のアピールで補うことが可能である一例として、参考にしていただければ幸いです。

科目合格者以上が前提

まず話の前提として、税理士採用枠(税理士若しくは科目合格者含む)と記載されている定期採用が行われているような枠に応募する新卒のために記載しております。

科目を持っていなくても受験できる枠は、基本的に新卒と同じ時期の就活となります。

通年採用のため、いつでも就活はできますが、税理士試験が終了した後の8月,9月と合格発表後の12月が一番の最盛期となります。

また、BIG4セミナー(3月後半)に合わせて3~4月にかけて就活に取り組む方もいます。

税理士採用枠は原則として2科目以上という場合が多くあります。この枠では、WEBテストや面接の回数など様々な点で異なるため、2科目取得できるかどうかが就活に大きく影響します。

就活における大まかな流れ

就活をスタートしてからの大まかな流れです。

就活の大まかなタイムライン
  • 企業調査

    パンフレットだけでなく、BIG4セミナー、個別相談会・法人説明会など

  • ES提出エントリー)

    履歴書と自己経歴書(新卒のため職務経歴書の代わりになります。)の提出

  • 適性検査

    SPIのWEBテストやWEBGABなど

  • 面接

    基本的に税理士枠では、面接回数1回で採用判断がなされます。

  • 内定(オファーレターの発行)

    詳細な年収情報や、内定者向けのオフィスツアーや社員様との交流機会の提案

  • 内定承諾

    内定を辞退させていただく法人様には、内定辞退の連絡

それぞれの詳細について以下になります。

企業調査

パンフレットやホームページはもちろんのこと、説明会等にも参加しましょう。

私の場合は、資格の学校TACの人材会社であるTACプロフェッションバンクが開催するBIG4セミナーという4法人様すべてとお話しできるセミナーの際に、それぞれを比較して情報収集できました。

また、法人様への訪問でイメージが変わります。

例えば、ある法人様では執務室エリアが想像していたイメージと異なっていたことで志望度が下がってしまう事がありました。

逆にネームバリューで負けている法人様でも、オフィスが綺麗で且つホワイトな雰囲気を感じたために、仕事にやりがいを持って成長ができそうだと思えた経験もあります。

また、福利厚生として自販機の値段や個人ロッカーの大きさなどの細かいところでも、実際に働く姿を想像すると魅力度に関わります。

求人票などには明記されていませんでしたが、福利厚生として安価で自販機の飲料を購入できる法人様もありましたので、毎日の出費にも大きく影響するかもしれません。

※3枚目は法人様のエントランス前からの景色

※4枚目の住友不動産新赤坂ビルにはアクタス税理士法人様のオフィスがあります。

ES(履歴書、自己経歴書)

通常は法人様のエントリーページから、指定された書類を提出します。

私の場合は、エージェントから送付される書類ファイルを記入した後に、エージェントへの転送と出願の意思表示でエントリーできるため非常に快適でした。また、志望動機や自己PRなども添削していただけるので、スムーズに進みます。

エージェント経由ではない法人様でも、エージェントに見ていただいた履歴書や自己経歴書を参考に作成できるため、効率よくできました。

自己PRなどは自分のことを知っている方にも併せて添削してもらうと、より面接でも自分らしさを持って受け答えし易くなるので、優秀な友人等にも添削を依頼しましょう。

適性検査

新卒の場合だとある程度の評価対象になる場合が多いらしいですが、正直な私の所感としてはそこまで考慮される要素ではないと感じています。

もちろん得点を取れるに越したことはないので、対策はしたほうが良いです。

友人は面接で適性検査の結果を褒められ、高い年収でのオファーがありましたが、多少低くても面接や経歴さえよければ不合格にするほど重要視はされていないと思っています。(実際に私は、時間配分を間違えたり、焦って理解できずに雑に答えるなど悲惨な結果でした。)

法人様や採用の枠により、使用するテスト形式が異なりますが、エージェントを経由した求人にはテスト形式まで詳細に事前に知ることができました。

対策としては一般的なSPIの参考書を一周しておけば十分かと思います。英語に関しては1法人様だけ約10分ほどのテストがありましたが、ほぼ勘でも内定は出たので、緊張しすぎたり対策に追われるほどは気にしなくても大丈夫なイメージです。

別の友人が新卒枠で受験した際に、BIG4では英語の割合が多かったと話していたので、2科目以上の枠で面接に進む方が適性検査における重要度が下がる可能性があります。

面接

私の場合はエージェントに面接対策をしていただき、直近で受験した方からの情報を基に対策を練ることができました。また、受け答え用の原稿を一緒に考えてもらうなど、効率よく対策ができました。

面接での重要な要素としては、コミュニケーション能力と税理士試験の進捗具合が大きく影響します。特にDeloitte.様は法人税法への学習意欲を重要視していると感じました。(このような細かな面接での特徴やアピールするべき点などもエージェントから事前に共有していただけます。)

「社会人になる」という側面からも、コミュニケーション力を生かしたチーム活動やリーダーシップなど、税理士試験以外の学生生活でどれだけ頑張ってきたかもアピールしましょう。

基本的に面接が1~2回で終わりますし、時間も1時間以内のケースが多くあります。

どの法人様でも最後に逆質問(何か質問はありませんか?)というものがありますので5~6点ほど聞きたい優先順位をつけて質問しましょう。

内定・内定承諾・内定辞退

面接が終了するとその結果が通知されます。

内定を正式にいただく際には、オファーレターというものが発行され、詳細な年収や福利厚生などが記されています。

エージェントを経由している場合だと、正式な発表の前に面接を受けた後の数時間で印象を知らせてくださいました。(面接後に法人様が、エージェントに感想を伝えるそうです。)

年収は、適性検査や面接での評価、他法人での内定状況によって求人票よりも良い額になることがあります!

内定の承諾期間は原則として通知を受け取ってから1週間となります。

1週間と短いものの、内定者向けでオフィスツアーや座談会をしてくれるので、法人様を比較して意思決定をすることはできます。

税理士法人の求人における注意点

給料

基本給となる月給が高くないと、残業代は基本給×時間×時間外手当という計算式になるため大きく差が開きます。

そのため、みなし残業で月給を高く見せている求人を見て給料が高いと考えるのではなく、それぞれの法人様で同一の労働時間における年収を比較するようにしましょう。

普段パンフレットなどで目にするBIG4様の求人は、基本給+固定賞与で掲示されており、部門業績賞与(個人のパフォーマンスによる賞与)が出るにもかかわらず含んでいないケースが複数社ありました。

所定労働時間

所定労働時間にも注意が必要です。ワークライフバランスを重視して残業時間が少ない会社を選びたいと考えていても、そもそもの標準労働時間が長い場合では働いている時間が増加してしまうということもあるかもしれません。

所定労働時間がBIG4は7時間であり、同じ時間を働いた場合では金額面で想像以上の差が生まれるケースがあります。(8時間労働の法人の残業0時間は、7時間労働の法人から見れば約20時間相当の残業となります。)

法人様や採用時期によって異なりますが、7時間(所定労働時間)を超えたところから時間単価×1.25倍になる場合もあります。

有給休暇

有給休暇も法人様によって付与日数が異なるため、確認する必要があります。

また、有給休暇は2年間が期限であるため、いくら日数が多くても消化できなくては意味がありません。消化率なども社員様への質問や就活サイトの情報から把握しておきましょう。

休日数

年間休日数も法人様によって様々です。特に、土曜日出社や祝日休みがあるかどうかも確認しましょう。

所定労働時間と同様でワークライフバランスのために残業が少ない会社が良いと考えていても、そもそも労働時間としてみなされる時間が長ければ、残業代が出ない労働時間があるというだけとなってしまいます。

また、週休2日制と完全週休2日制などの違いも確認しておきましょう。

労働基準法の最低ラインが年間休日105日です。あくまでも目安ですが、

  • 120日の場合は週に2回の休みと、「国民の祝日」が休日のケース
  • 125日以上の場合は、さらに5日分の夏季休暇や年末年始休暇などが付与されているケース

が多いとされています。

就活を始める際にはエージェントに相談しましょう!

エージェントとは

エージェントとは、転職者(今回の場合は新卒ですが、税理士採用枠は定期採用の中途と似た枠であるため以後も転職者と表記)を法人様に紹介してくれるサービスです。

税理士法人様が仲介手数料をエージェントに支払うため、利用者である転職者がお金を払う必要などはありません。

私はTACプロフェッションバンクが運営するTACキャリアエージェントを使用しておりました。

メリットとして、様々な就活におけるサポートをしていただけます。

  • BIG4セミナーや、個別の説明会など、意向を伝えていれば教えてくれる。
  • 出願に必要な書類作成を添削してくれる。
  • 豊富な事例を踏まえて、面接対策をしてくれる。(私の場合、偶然にも直近で受けた方の内容を伝えていただいたことで準備ができ、内定を勝ち取ることができました。
  • 面接日程などをうまく調整してくれる。(基本的に内定承諾までの期限はオファーレター発行から1週間のみのためスケジュール調整が必須ですが、法人様ごとにメールして調整するのは非常に手間がかかります。メールの返信速度も法人様ごとに異なることや、日にちを少なく法人様に提示するのは失礼になるのではと何かと気を遣うことが多いです。私の場合はエージェントを経由したことで、「〇日と△日が空いているので、法人様ごとの印象などを加味してこの順番で受けたい」という意向を伝えただけで、希望通りになるよう組んでいただきました。
  • 企業との時間がかかるやりとりを一任できる(内定辞退などもエージェントにメールするだけであったり、面接日程の調整・選考辞退・オファーに対しての年収に関する質問など、法人様に伝えづらい場面でもエージェントに伝えるだけで良い。)…etc

⚠エージェントの注意点

エージェントにおける注意点として、インターンに参加していたorアルバイトをしていた法人様を紹介していただくことはできません。

これはエージェントが法人様に対して転職者を紹介をするという立場を取り、その際の仲介手数料で成立していることに起因しております。
(ex 新卒では仲介手数料は年収の約30%を法人様が支払う。)

エージェントは使うべき?

私の意見としましては、絶対に使うべきと感じました。
自分も周囲に相談や、ネットでの検索をした際にエージェントを使用することへの不安や批判が多くありました。
しかし、その多くが私の所感としては誤りでしたのでQ&A方式で記載していきます。

Q エージェントは紹介で成り立つことから、メールを何度も送ってくるのでは?
A 単価の低いようなエージェントはそうかもしれませんが、TACプロフェッションバンクではノルマが無いため、意向に沿わないような連絡は一度もありませんでした。

Q 仲介手数料が掛かる分、内定が出づらくなるのではないか?
A 法人様も認識したうえで、エージェントに依頼しているため何の問題もありません。実際に採用予算として加味できていない法人様はそもそもエージェントを利用することはありません。
(実際に山田&パートナーズ様などは新卒の場合はエージェント経由を受け付けておりません。)
加えて、実際に私は内定が出ていますし、支障は何もありませんでした。

正直デメリットは一つも感じませんでしたし、具体的な就職活動を始める前段階でも親身に相談に乗ってくれますので、ぜひ下記サイトからWEBや電話相談だけでもしてみてください。

会計士の転職、求人|TACキャリアエージェント TACキャリアエージェントは会計士専門の転職サポートサービス。会計士専門だから他にはない求人情報多数。税理士法人・会計事務 tacnavi.com

他の予備校で税理士受験している方も、就活ではTACキャリアエージェントを使うことがお勧めです。

エージェントが資格の学校TACの社員でもあるので、「税理士受験生」としての境遇を受け入れてくれることから、そもそも独学の方でもTACキャリアエージェントは使用していますので、TAC予備校の利用者でなくとも利用できます。

また、BIG4セミナーや税理士就活相談会のような大規模なイベントがはるかに多く、情報をより多く入手できると思います。

最後に

税理士を目指すうえで、就職先は楽しみにもなりますし、不安にもなると思います。
しかし、しっかりと税理士試験を進め、自信をもって面接に挑めば、皆様に良い結果が必ず来ると考えております。
税理士試験頑張ってください!

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